Skying 3S k y i n g 3やっと普通に生活できるようになった。 だが・・・ 学校ではそうもいかなかった。 「銀二の母さん、刺されたらしいよ」 耳が早いな・・・。 俺がそいつのところへ行こうとすると、 思いもよらぬ言葉を口にした。 「そんなドラマみたいなこと、おこるか?」 は・・・? どういうことだ? 俺はそいつの場所より少し離れた。 「つまり、刺されたじゃなくて、刺した。じゃないの?」 何言ってるんだこいつ! 俺が刺すわけ・・・ 「・・・たしかにありえるかもな」 はぁ!? 「だって、家の出入りが自由にできるのは、家族だもんな」 「刺殺するタイミングはいくらでもある」 ・・・馬鹿な。 そんな事があると思ってるのか? そんなわけ・・・ない! 「あ、銀二!ちょっと聞きたいこと・・・」 「聞きたくない」 「あ・・・そうだな。ショックも大きいよなぁ」 「ほっといてくれ・・・」 「わるぃ」 その後、舌打ちが聴こえたのは気のせいだろうか。 まぁ・・・これくらいならまだ、我慢できる・・・。 「銀二!お前が刺したんじゃないの?」 「違うよ。なんで親を刺さなきゃいけないんだよ」 「いや・・・いつも黙ってるから何考えてるか・・・」 「うるさい」 俺が犯人だと、みんな思ってやがる・・・。 「でも・・・ねぇ」 クラスの場がしらける・・・。 ・・・イジメは続いたのだった。 「空の果てまで飛んでいきたいなぁ・・・」 ふと、俺が吐いた言葉だった。 そんな事を日常的に言うようになった。 俺はやっぱりみんなにとっていらない存在なんだろうな。 そりゃそうだ。 つまらんし。 普通だし。 笑わないし。 泣きもしないし。 感情をつねに隠すし。 よく怒るし・・・。 こんな事ばっかりだな。 あぁ・・・もうこんな人生に終止符を打ちたい。 いかん・・・俺がこんなことじゃ、 すぐ自殺してしまいそうだ・・・。 俺はまだ死にたくない。 俺はなんとか生き延びるんだ。 と、言いながら俺は家に帰った。 家に帰る前に公園に寄っていった。 久し振りにブランコの板に乗った。 幼稚のころ、こんなとこで遊んだっけな。 そんな事を思っていると、皮膚に異常な冷たさを感じた。 雨が降っていた。 俺は知らず知らずここまで来ていたのか。 ここには・・・俺何しに来たんだっけ? 考えてない。 というか、 覚えてない。 ここに用はなかったなぁ。 じゃ、帰るか。 なんか忘れてるような気がする。 ・・・あ、部活。 なんも言ってねぇー。 顧問に怒られるじゃん。 まぁいいか。 今日はもう寝るとしよう。 明日こそは、平和な日が来るといいな。 朝、学校へ行く俺。 今日も行く。 あきらめずに行く。 この青空がある限り、 断じて休まない。 たとえみんなが馬鹿にしようと・・・ たとえ頭が悪くても・・・ たとえ世間がどう言おうとも・・・ 俺は俺の意志で動く! 俺はそう決心した。 これが無謀でかつ勇気の要ることで、 自分にとってハイリスクであることも承知している。 でも、この先を越えれば、きっと・・・ 平穏で活気的な暮らしが待っているはずだ。 頑張れ、俺。 頑張れよ、俺。 負けるな、俺。 力の限り戦ってやる。 そうやって、俺は校門の中へと足を力強く、踏み込んだ。 戦う。 戦うぞ。 俺の決心は負けない。 -Skying next time is・・・- -あとがき- 第3部終了です。 なんか銀二、強くなってきましたねぇ。 こういうのが男前っていうのかな? まぁいいかw 最近ちょっと量が少ないかな。 まぁ、もうすぐで終結なので、 楽しみにしていてください! それではーそれではー。 |